七回忌法要の服装とは?ネックレスの選び方を解説
七回忌の服装は平服とされることがほとんどです。平服と聞けば、私服をイメージする方もいるかもしれません。そして私服となれば、ネックレスも派手なものが付けられると考える方もいるでしょう。しかし、この考えは根本的に間違っており、そもそも弔事などのフォーマルな場面における平服は私服のことではないのです。今回は七回忌にふさわしい服装とともに、それに合わせるネックレスの選び方について解説します。また、ネックレス以外に身に付けられるアクセサリーや、男性が着用できるアクセサリーについてもご紹介いたします。ぜひ最後までご覧ください。
【目次】
1. 七回忌の服装について
2. 七回忌に身に付けられるアクセサリーは?
3. 男性でも七回忌にアクセサリーは身に付けられる?
4. 七回忌の服装におけるネックレスの選び方
5. まとめ
1. 七回忌の服装について
前述の通り、七回忌の服装は平服となります。しかし、弔事での平服とは私服のことではありません。一般的には私服を指す言葉ですが、その通りの服装ではマナー違反になってしまいます。では、弔事における平服とはどんな服装を指すのでしょうか?ここでは、平服の意味と男女別の具体的な服装を見ていきましょう。
平服は略喪服のこと
喪服には正喪服・準喪服・略喪服という種類があり、弔事における平服とはその中の略喪服のことを指します。なお、略喪服は喪服の中で最も格式の低い服装とされており、通夜や平服の参列を指示された法事にのみ着用します。ちなみに、準喪服は葬儀と一周忌までの法事で一般的に着られる格式で、正喪服は喪主や遺族だけが着られる格式となります。
男性の服装
男性はダークスーツが略喪服となります。ダークスーツとは、白いシャツに黒に近い地味な色のネクタイとスーツを合わせる服装のことです。なお、ネクタイやスーツには多少の模様が入っていても問題はありません。つまり、地味なビジネススーツなどであれば、略喪服として着用することができます。ただし、靴下と革靴には黒無地のものを選びます。
女性の服装
女性の略喪服には、地味な色のワンピース・スーツ・アンサンブルなどが該当します。いずれにおいてもスカートの丈は膝下まで伸ばし、ワンピースであればノースリーブ以外のものを選ぶなど、極力露出を抑えるのがマナーです。また、履物には黒のストッキングとパンプスを履きます。スーツはパンツスーツも選ぶことができ、どちらもインナーには黒いシャツを着用します。
2. 七回忌に身に付けられるアクセサリーは?
七回忌では、葬儀などと同様にイヤリング・ネックレス・指輪といったアクセサリーが身に付けられます。ただし、イヤリングとネックレスは両方着用すると派手になりすぎるので、どちらか一方のみに留めなければいけません。また、指輪に関しては、基本的に許されるのは婚約指輪のみであり、それ以外の華美なものはNGとなります。なお、七回忌に限らず弔事においては、実はアクセサリーは身に付けなくても良いともされております。これは、和装の喪服ではアクセサリーを着用しないのがマナーとされ、洋装の喪服では着用するのがマナーとされるからです。
3. 男性でも七回忌にアクセサリーは身に付けられる?
男性でもアクセサリーを身に付けることは可能です。しかし、男性の場合は婚約指輪や地味な腕時計だけに限られ、イヤリングやネックレスは認められません。他にも男性の服装にはネクタイピンやカフスボタン、ポケットチーフなどのアクセサリーがありますが、いずれも弔事では身に付けないのがマナーとされます。
4. 七回忌の服装におけるネックレスの選び方
七回忌に身に付けられるアクセサリーについてご紹介しましたが、それらにもやはりマナーが存在します。適切な条件を満たすものでなければ、七回忌でもマナー違反となってしまいます。そこで、ここでは七回忌のネックレスのマナーおよび選び方をご紹介します。
真珠が付いたものが基本
弔事では、白や黒の真珠が付いたネックレスを選ぶのが基本です。ダイヤなど華美な宝石が付いたものはまず適しません。なお、真珠以外にもジェット・オニキス・黒曜石のものも選べますが、真珠は涙の象徴とされることから最もふさわしいと言われております。いずれも粒の大きさは7〜8mmで、真円で統一されたものが適します。
一連タイプが適切
中には連なるタイプのネックレスもありますが、弔事には一連タイプを選ぶのがマナーです。二連以上のネックレスは、不幸の連鎖を招くとされ忌み嫌われています。また長すぎるものも、悲しみが続くことを連想させてしまったり、服装の印象が悪くなってしまうためNGです。目安としては、鎖骨にかかる程度の長さが良いでしょう。
5. 今回のまとめ
今回は、七回忌の服装とネックレスの選び方について解説しました。ご紹介してきたように、七回忌にも適切な服装とアクセサリーが存在します。これらを間違えれば、当然マナーが問われる結果になってしまいます。もちろん、七回忌においてアクセサリーを身に付ける必要性はありませんが、どうしても身に付けたいという場合は適切なマナーを知っておかなければいけません。そこで、紹介した、七回忌における服装やネックレスのマナーを記憶に留めておいていただければと思います。