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葬儀のいろは
2021.11.17

葬儀で用意する六文銭とは|由来の解説

葬儀の際、棺に六文銭を入れるという古くからの習わしの由来をご存知ですか?本記事では、故人に六文銭が必要とされる理由、六文銭を表す家紋、六文銭の習わしの時代による変化についてご紹介します。

【目次】
1. 棺に六文銭を入れる理由とは?
2. 家紋にもなっている六文銭
3. 現代における六文銭の扱い
4. まとめ

1. 棺に六文銭を入れる理由とは?

棺に六文銭を入れる習わしは、故人が六文銭を必要とするという考えに基づいています。では、死後の世界で六文銭が必要となる理由とは何でしょうか。

六文銭は三途の川の渡し賃

宗派にもよりますが、人は亡くなると冥土の旅に出て、49日目(四十九日)に成仏するというのが仏教の一般的な考え方です。その死出の旅路の7日目に差し掛かるのが、あの世とこの世とを隔てる「三途の川(さんずのかわ)」。この川の渡り方には諸説ありますが、渡し舟に乗って渡るという説が主流です。この渡し舟の運賃が六文といわれ、そのため一文銭6枚を故人に持たせる意味で棺に入れるようになりました。六文銭はいわば「あの世へ行くための交通費」なのです。

6つの世界にいるそれぞれの地蔵菩薩に一文ずつ供えるためとも

六文銭の習わしの由来には別の説もあります。それは、六道(生まれ変わる先の6種類の世界)のそれぞれにいる地蔵菩薩に一文銭1枚ずつを供えられるように用意するという説です。地蔵菩薩は衆生を救済する存在と考えられていますので、六文銭は自らを救ってくれるであろう地蔵菩薩に対するお賽銭のような位置付けといえるでしょう。

仏教だけではない「川」の概念

あの世とこの世の境に川が流れているという考え方は、実は日本だけのものでも仏教だけのものでもありません。洋の東西を問わず広く存在する考え方で、渡し賃として必要な小銭などを故人に持たせるという習わしも各国に見られます。死後の世界の概念は、ある程度までの普遍性を持っているといえるのではないでしょうか。

2. 家紋にもなっている六文銭

六文銭を描いた家紋も存在します。六文銭が家紋となった経緯とはどういったものでしょうか。

真田家の旗印や兜飾りとして知られる六文銭

戦国武将・真田幸村の名が有名な真田家の家紋として「六文銭(六連銭)」がよく知られています。もとは本家筋の海野(うんの)家の家紋といわれますが、真田家としては「合戦で命を落とすことを恐れてなどいない、いつでも死ぬ準備はできている」という意味合いで六文銭を旗印や兜の飾りとしていました。

六文銭の家紋が特に有名となった理由とは?

実は真田家では複数の家紋が用いられていましたが、その中で六文銭だけが飛び抜けて有名です。大阪の陣での真田幸村をはじめとした武将たちの活躍ぶりを題材とした講談(難波戦記物)の人気に伴い、その作中で語られる六文銭がメジャーとなり、やがて「真田家=六文銭」というイメージが生まれたと考えられます。

3. 現代における六文銭の扱い

古くから伝わる六文銭の習わしですが、今日ではどのように扱われているのでしょうか。

六文銭そのものは用いられないが、習わしは生き続けている

一文銭はこの習わしが生まれた当時に流通していた貨幣であり、今日ではもちろん流通していません。それでも三途の川の概念は今も変わらず、棺に六文銭を入れるという習わしも残っています。ただし、火葬する棺に不燃物を入れることは禁止されており、また、そもそも六文銭そのものの入手が困難です。そのため、六文銭の絵を印刷したものを代わりに用いることが一般的となっています。

六文銭風副葬品が用いられることもある

紙に印刷したものではなく、六文銭を模した木製の副葬品が棺に入れられるケースもあります。

4. まとめ

故人が三途の川を渡るときに困らないようにという遺族の思いから生まれたといえる六文銭の習わし。そうした思いが根底にあるからこそ、この習わしは今日も生き続けているといえるでしょう。今も昔も、大切な家族を想う気持ちは変わりません。
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